クラウドファンディングで再現

クラウドファンディングで「焙煎緑茶」普及プロジェクト 1週間で目標達成!

忘れられない祖父母の味

年少の頃から祖父母の工場でお茶づめ後の掃除をしたり、倉庫で品出しをしたり、お店で陳列をしてみたりとお茶で遊んでいました。仕事を増やすだけの・・お手伝いを祖父母は笑顔で見守ってくれて、ご褒美にと祖父はよくお茶を淹れてくれました。事務所の祖父の席で飲むお茶とこの時間が大好きでした。祖父母のお茶は、甘味があって子ども心にもとてもおいしく、記憶に刻まれた味です

東京農大へ入学 

大人になり「あのお茶をもう一度のみたい」と思い物産展など探し歩きましたが、あの香りと甘みのお茶には出会えず。祖父母のあのお茶は、本当に特別なお茶だったことを思い知らされました。どうにかあのお茶を復活できないものか、という思いを持ち続けていました。3年の時、お茶を扱うゼミが目に留まり研究室に入りました。ご飯を美味しく食べることに関わりたくて農大を志望した私にとって、大学で農作物としてのお茶づくりから学べることに、縁を感じました。

製茶業界の問題にむきあう

学ぶ過程で、私たち若い世代には緑茶そのものが遠いものになっていること、またお茶の味わいを楽しめる環境が乏しいことを痛感し、同時に製茶業界が抱える問題にも向き合うことになりました。高齢化が進んでいること、一般消費者が昔ほど日本茶を飲まなくなってきていること、流通側の事情などに左右され、生産側もさまざまに問題を抱え、業界全体が厳しい状況下にあることが分かったのです。「私たち若い世代が、製茶業界の活性化のために何かできないだろうか」そんな思いをいだくようになり、日本の農業へ同じような志を持つ仲間ができました。


東京農大生3人でチャレンジ  https://kyodo.keizai.biz/headline/391/

3年になり、先生、先輩、友人たちと多くのかたの協力をいただいて、「緑茶の普及」を目指してクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。

「焙煎緑茶」クラウドファンディングについて経堂経済新聞で紹介されました

当時の製茶場さんが再現に協力してくれた

当時のお茶を再現したいという思いで、祖父のオーダーで焙煎緑茶を製造していた静岡の丸松製茶場を訪れると、なんと、祖父のことをよく覚えていてくれました。その当時のレシピも保存されていて、焙煎緑茶の再現に協力していただけることに。

静岡産の葉肉の厚い一番茶だけを使用し、通常より強い蒸しと火入れで仕上げる製法は、熟練の職人によってはじめて可能となるものです。製茶場さんのご協力によって、あの懐かしい祖父のお茶が再現できました。

目標達成!チャレンジを続けていく

クラウドファンディングのリターン商品は、「和火~WAKA」と「火扇~KAOU」。どちらも祖父のこだわりの火入れ、「焙煎」を施した深蒸し茶でした。多くの方から支持をいただき、プロジェクト開始から一週間で目標額を達成!味わいも好評のフィードバックもいただくことができました。

この成功をきっかけに、製茶の世界でさらにチャレンジしようと目標ができ、今があります。
HOSOYAENのお茶を通して、日本のお茶業界の問題にも取り組んでいきます